鉄仙のショートショート

2012年に若年性パーキンソン病を発症。アマチュア作家兼会社員。

すべてがFになる

 森博嗣さんの『すべてがFになる』を読み終えました。 

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

 

 タイトルだけは前から知っていて、ドラマ化やアニメ化していたのも知っていたのですが、今まで読んだことも、見たこともありませんでした。

 読書の候補として『すべてがFになる』も上がっていたのですが、理系ミステリーと紹介されていたため、難しそうで避けていました。難しい計算や言葉が出てきたら、勉強の本を読まされているようで楽しめませんからね。小説は娯楽なのですから楽しめないと意味がありません。

 1ヶ月前ぐらいから、ミステリーを書きたいなと漠然に思い始めて、有名なミステリーをいくつか読んでいたのですが、どれもしっくりこない。読んでいてもつまらない。私はトリック重視ではなくキャラ重視のミステリーを書きたいと思っていたのですが、なかなかそういう作品に出会えませんでした。

 そんななか出会ったのが『すべてがFになる』でした。

 先週の京都旅行では、札幌から新千歳空港まで30分、飛行機で2時間、空港から京都までバスで1時間半と片道合計4時間かかることは分かっていたので、難しそうな本でも他にすることがなければ読み切れると思い、タイトルが気になっていた『すべてがFになる』を買って旅行の移動中と寝る前に読んで、3泊4日の旅行から帰ってきて5日目に読み終えました。

 5日間というのは、長いように思われるかもしれませんが、この量の本なら、読み終えるのに1ヶ月はかかるので、私としては異例の速さです。

 私は本を読むのが遅く、読むより書く方が速かったりします。読むのは書き手の表現したい映像を再現するために言葉の解釈をしなければならず大変ですが、書くのは自分の頭の中の映像を言葉に落とし込むだけなので簡単です。

 本を読むのは聞き上手、本を書くのは話し上手の才能がいるのだと思います。私は他人の話を聞かない男なので、読むより書く方が得意なのだと思います。

 私はIQがちょっとだけ普通の人より高いのですが、そのせいで話が飛ぶというか脱線するらしいです。一応、気をつけているのですが、正直、よく分かりません。1から10へ進むとして、1から2へ進めば方向性は確定するのだから、そのまま先へと進めば10まで簡単にたどり着きます。1、2と話を聞けば、すぐに10の結論が出ます。 

 会社員時代は非効率的な仕事を強制され、みんなが理解できる回答を用意して説明しなくてはなりませんでした。これが本当に面倒くさかった。一言話したら、全部理解して欲しかったんですが、何でか、他の人はできないようで、できない理由が私には分かりませんでした。

 ここまで書いて読み返すと、少し分かりづらいですね。色々、端折り過ぎたかもしれませんね。まあ、いつものことです。

 結局、何がいいたいのかと言うと、『すべてがFになる』は面白かったということです。理系の知識があればもっと楽しめるのかもしれませんが、『すべてがFになる』の面白さは理系的な知識ではなく、キャラの造形にあります。世界観の構築も素晴らしい。私も箱庭型作家ですがこれだけの人数を動かして破綻させない頭脳には脱帽です。

 なので、森博嗣さんの作品を後数点読んで、思考パターンを私のものにすることにしました。

 今後の私の作品は森博嗣さんの影響を強く受けた作品になると思います。