鉄仙のショートショート

2012年に若年性パーキンソン病を発症。アマチュア作家。

四次元世界についての私見

 私たちのいる、この世界は三次元と呼ばれる立体の世界であり、私たちが創作できる漫画やゲームの世界は二次元と呼ばれる平面世界である。

 二次元の世界の住人から見れば、作者は神という位置づけになるが、私たちのいるこの三次元世界から見れば、その神と呼ばれる作者は、ただの人間である。完璧な存在でもなけでば、万能でもない。それでも、二次元の世界の住人から見れば間違いなく神なのである。

 二次元の世界とは、動的な世界であり、分かりやすい例かは世代によるとは思うが、シムシティのようなシュミレーションゲームの世界である。その世界の住人は、創作者から与えられた一定のルールの中で生活でき、彼らは自らの意思で生きている。と錯覚している世界となる。

 その世界で大きな自然災害が起きたとき、「神は我々を見放した」と住人たちは言うが、神と呼ばれる人間にも生活があり、いつも自身の創作した世界を管理できるほど暇ではないのだ。

 実際、神と呼ばれてはいるが、時間の巻き戻しや創作した世界を崩すことは容易ではなく、その作業自体は神と呼ばれる作者の住む、この三次元世界のルールが適用されるため、世界の改変は容易ではない。

 面白いことに、このような多次元構造は、私たち三次元人が神と信じる四次元人にも同じようで、色々、万能ではないようだ。

 そして、どうやら、その神様は、女性のようだ。

 これにはいくつかの根拠となるものがある。

 その一つが、私たちの住むこの世界は女性、または雌と呼ばれる性から生物が生まれるルールになっていることだ。このルールから考えると、自然の流れから女性優位の社会が成立するはずなのだが、いつの時代も男性優位の世界になってしまう。

 たぶん、これは神のいる四次元世界も男性優位であり、この三次元世界の基礎をモデリングした存在が男性だったのであろう。男性優位になりやすい世界を、神である女性が色々設定を変えて女性優位にしようとしたのだろうが、基本設計が男性優位なので上手くいかないのだと思われる。

 分かりやすく言えば、男性が作ったテレビゲームを女性が遊んでいるようなものだ。その女性がどんなに男女平等にしようが、基本設計がおかしいので、いつまでも男女平等の世界にならないのだ。

 もし神が男性なら、今までの歴史から考えて、男女平等の世界に近づけようとしないはずである。女性だからこそ、女性が子供を産むという設定を採用し、どんなに世界が男性優位になりそうになろうとも、負けずに女性の権利を勝ち取ろうという流れになるのだ。

 例のごとく、私の話は脱線するが、というか、私の話が脱線するのは、たぶん、この世界にとってイレギュラーな存在だからだと思われる。いわゆるバグなのだろう。

 さて、脱線の続きだ。あの有名なナスカの地上絵は、この世界を作り上げたとき、どこに、これから人類の種をまくか決める最初の空白マップのときに、練習がてらに彼女が書いた絵の名残ではないかと思われる。そもそも恐竜の化石やら隕石の落下などが、そういう設定を後から埋め込んだだけで、進化の歴史はいきなり始まっているはずだ。

 私たちも二次元の世界を作り上げるときに、わざわざ人間のいない時代の世界から作ることはないのと同じである。この三次元より高度な世界で生物の進化を最初から描かなければ世界を構築できないとは考えられない。 

 もしかしたら、私の話についてこれていない人もいるかもしれないので、この世界の不自然さについて説明したいと思う。

 人が人を好きになるのに理由はない。という言葉がある。いわゆる愛とは何かという問題だ。あれは、神の干渉もしくは設定によるプログラムではないかと思われる。

 思い出してもらいたい。あなたの人生において、なぜ、このような行動を取ったのか今では分からないということはないだろうか? これだけ多くの人間が存在するので、全ての人間の行動を監視しているということは考えられないのだが、神が作り出した三次元世界という箱庭の中で、神が気に入った人物を大切にするために、あれこれ介入している可能性はある。

 この世界でもよくある、原作者の好きなキャラは、初登場したときは、敵キャラとして登場したはずなのに、いつの間にか、主人公の味方になっているというやつだ。神はお気に入りのキャラの出番を作るため、改心させるために、無理矢理エピソードを追加したりする。そのとき、今まで登場した人物が普段やらない行動や発言をさせられてつじつまを合わせることがある。

 例えるならば、ドラゴンボールのベジータであろう。今でこそ、家族思いの常識人であるが、初登場時は、極悪キャラであった。そんなベジータを改心させたのは、ブルマの存在だったと考えられる。しかし、悪人のベジータと一緒に暮らすという選択を賢いブルマが、それも金持ちで相手は選び放題の女性が、選ぶとは思えない。そこに原作者である神の力が加わらなければ、あり得ない選択っだったのではないか。

 私たちの住む三次元世界には、そのような神の気分次第で特定の人物のためだけに動かされる人間がいるのだ。

 そのように聞くと、神に逆らいたくなる人もいるだろうが、逆らって神のご機嫌を損なうとペナルティーをもらうみたいなので、大人しくしたがうことをオススメする。

 ちなみに、神に気に入られている人は、世界の中心と呼ばれる存在になり、その恩恵をいただいている自覚があるようだ。科学が発達する前の時代では、自身を神だと名乗り宗教を立ち上げていたようだ。今の時代は、人間の能力差も科学でならされてしまうので、神の恩恵もあまり目立たないようである。

 唯一の特典は、アカシックレコード(過去から未来、すべての世界中の事象、知識、生物の個々の記憶までもが記録されている情報の図書館みたいな場所。)のアクセス権なのだが、世界の中心に選ばれていない人が、なんらかのバグで許可なくアクセスしてしまうと、エラーが起きるようで、記憶の欠損や不慮の事故、進行性の病気の発症を伴うらしい。パソコンなどの書き込み・読み込みエラーのようなものだ。

 またまた例えて申し訳ないが、鋼の錬金術師の真理の扉のようなものである。

 例え話が、ゲームや漫画ばっかりで申し訳ない。私は学がなく、私自身は難しいことは何も知らないのだ。いつもは借りてきた情報で何とかしているだけなのだ。本当に他力本願で情けない。ちなみに、未来予知は、無意識にアカシックレコードにアクセスしている可能性がある。

 

 最後に、この話はフィクションなので、真に受けないで欲しい。

 ただ、もし、あなたがアカシックレコードに触れるチャンスに出会っても、絶対に触れないほうがいい。あれは、人生の半分を失ってまで得るようなものではない。