鉄仙のショートショート

札幌在住会社員のショートショート置き場です。

あけましておめでとうございます

 みなさんがこれを読んでいるということは、みなさんの知っている私はこの世界にいないということになります。

 旧年は新しい才能を開花させた一年でした。知っての通り、私は努力できない人間です。才能だけで生きているといってもいいでしょう。また自慢話かと思う方も多いと思いますが、一つ理解してもらいたいことがあります。

 才能があるということが、必ずしも幸せだとは限らないということです。

 世の中、仕事ができる人に仕事が集まります。一見、羨ましいことに思われますが、実際はそんなことはありません。仕事ができない人には仕事を任せれないので、簡単に終わる仕事を与えて定時で帰らせます。その横で仕事ができる人が専門的な仕事を、仕事ができない人の倍こなし、さらに残業して帰ります。能力給なら納得できますが、日本は今でも多くの企業が年功序列ベースの時給を採用しています。

 上司や人事を決める人たちは普通の人です。彼らが作るルールは普通の人を対象にしたものですし、少数者である才能のある人を生かすルールを作ろうとはしません。

 才能を生かせる世界なら、才能のある人は幸せになれます。

 しかし、この世界は、才能に嫉妬して、潰そうとする世界です。

  人は、人なんです。どんなに強そうな人でも、中身は同じ人間です。

 冷たくされれば、死にたくもなります。元々、精神的に不安定な人なら、ちょっとしたキッカケで間違いも犯します。

 人間には感情があるんです。喜怒哀楽あって当然です。辛いことが続けば爆発して、だれかに八つ当たりしてしまうこともあるでしょう。その一瞬だけをつかまえて、人格を批判するのはかわいそうではないでしょうか? 嬉しいことがあって自慢ばかりしている人を見て、気にくわないと思う人も多いと思いますが、一緒に分かち合う優しさがあってもいいのではないでしょうか?

 今の日本は、殺伐として、生きづらい社会です。

 感情を押し殺し、才能は隠しながら、聖人君子を装わなければ生きていけない。私はそういう世界が嫌いです。

 だから、私は、新しい私になるために、新しい世界へ旅立ちます。

 最後になりますが、本年は、旧年より、いい年になることを願っております。