鉄仙のショートショート

札幌在住会社員のショートショート置き場です。

『第85回独立展 北海道展』

 ※写真あります

 

 一部、刺激の強いものもありますのでご視聴にはご注意ください。

 

 今日、北海道立近代美術館で『第85回独立展 北海道展』(2018年4月1日~4月12日)を見てきました。

 

 独立展とは、

 独立美術協会は1926年から1930年にかけて5度開催された佐伯祐三、前田寛治を中心とする1930年協会展が発端となり、二科会ほかの団体を超えて気鋭の作家が集まり1930年に組織されました。
 創立会員は伊藤廉、川口軌外、小島善太郎、児島善三郎、里見勝蔵、清水登之、鈴木亜夫、鈴木保徳、高畠達四郎、中山巍、林重義、林武、福沢一郎、三岸好太郎の14人でした。そして1931年1月、東京府美術館で第一回独立展を開きました。
 以来、須田国太郎、小林和作、海老原喜之助、野口弥太郎、鳥海青児等々、近代美術史に輝く画家を数多く輩出してきました。
 現在も創立時の精神をそのまま引き継ぎ、会員と前途有望な準会員、会友、出品者により毎年10月国立新美術館で展覧会を開催しています。

 (独立展|独立展とはより引用)

 

  写真OKとのことだったので、気に入った作品を紹介したいと思います。写真のような作品も全て絵画です。

 

作品紹介

『木漏れ日』(作:橋本大輔)

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  一見すると写真のようですが紛れもなく絵画です。上から差し込む太陽の光と屋根による影のコントラストが本当に自然に描かれていて、荒んだ風景を描いているにも関わらず、澄んだ早朝の空気感を感じさせてくれる爽やかな作品です。 

 

『川の底』(池末満)

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 このサイズで見れば写真と見間違うと思いますが、近づいて見れば、川の波紋も一つずつ描かれた絵画です。最上部の建物も水辺に生えた草も土の質感も、繊細なタッチで見事に描かれています。今にも動きそうな川の水の波紋が素晴らしい作品です。

 

『勢超』(作:井上達也)

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  躍動感。この言葉に尽きる作品ではないでしょうか? 立体感の強い作品なのですが、実際に下部の割れた木枠は絵画ではなく、本当に立体物になっています。実物を目の当たりにしないと勿体ない作品です。

 

『❝祈りのかたち❞NICEは、いま…(Ⅱ)』(作:竹岡羊子)

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  子供の頃に感じたサーカスの華やかさと不気味さ。その相反する二つ顔を見事に表現しています。サーカスのBGMや観客の歓声が今にも聞こえてきそうな作品です。

 

『Mother nature』(作:村田英子)

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 残酷な神秘性を感じる不思議な作品です。 今回見た作品の中で唯一、家に飾りたいと思った作品です。

 

『resilience~精神的回復~』(作:佐々木ゆか)

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  浴槽の水が実に奇妙な色で描かれており、本来であれば煽情的に映る女性の裸が不気味に映るところがなんとも不思議な作品です。下腹部の脂肪がリアル過ぎて色々思うところがあります。

 

『赫月』(作:高橋伸)

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 寂しげですが、どこか引き付けられる不思議な魅力がある作品です。よーく見れば分かると思いますが、この女性、裸なんです。顔ばかり見てしまい気付くのに時間がかかりましたがパンツすら履いていません。私、画家を目指したくなりました。

 

『籠の中から』(作:渡辺貞之)

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 怖い。とにかく怖い。今にも動きそうな不気味さと見るだけで呪われそうな存在感。絶対に家には飾りたくない作品です。ホラーものを集めたショートショートの作品集を出すことがあったら絶対この作品を表紙にしたいです。これを表紙にしただけで売れると思います。 

 

『地上-我々は何処から来たのか-』(作:高橋正敏)

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 最初に見た時、長編小説の表紙に使われそうだと思った作品です。 もし私が長編小説を出すことがあれば、この作品を小説の表紙にしたいです。とにかく格好いいです。これが表紙ならベストセラー確実でしょ?

 

『もう疲れました。の図』(作:高松和樹)

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 透き通った彫刻のような作品です。静かで、そして神秘的で美しい。 

 写真では小さくて分からないと思いますが、拡大するとこんな感じになっています。

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 彫像のようなグラデーションで透き通った立体感を表現しています。平面の中で立体を表現するためにあえて立体的なアプローチを取った面白い作品です。

 

あとがき

 有名作家の作品展というわけでなかったので、あまり期待しないで見に行きましたが、素晴らしい作品ばかりで驚きました。有名無名関わらず良い作品はあるということだと思います。今後は無名の方の作品も積極的に見に行こうと思います。