鉄仙のショートショート

札幌在住会社員のショートショート置き場です。

公共交通機関の優先席が利用しづらいです。

 私は進行性の病気であるため、マイカー通勤をやめて電車&バス通勤に変えました。私の若年性パーキンソン病は、難病指定されている病気ではありますが、全く体が動かないという訳ではないので、通勤方法を変えて出勤しています。

 外見からは分かりづらいのですが、足に力が入りづらい時もあるので、電車やバスなどの公共交通機関では席が空いていれば必ず座るようにしています。そのため、優先席が空いていれば座るようにしています。

優先席(ゆうせんせき)とは、鉄道車両やバスなどに設置されている、高齢者・障害者・けが人・体調不良者・妊婦・乳幼児連れ(ベビーカー含む)などを、椅子への着席を優先・若しくは促す座席である。

優先席 - Wikipediayより引用)

 私の家族も病気については理解しているので、一緒に電車に乗った時は、空いてる席に座らせてくれます。最初の頃は、私も体を鍛えていたこともあり、健康な人にはまだ負けなていないという思いもあって、頑なに譲られた席には座りませんでした。しかし、急に体が思い通りに動かない経験を何度かしてからは、くだらない意地をはらないようになりました。無理して立ちつづけて倒れたら周りの人に迷惑をかけるからです。

 つい最近の話になるのですが、私は電車の優先席が空いたので座りました。後から乗ってきた中年男性が私の席(進行方向に向かって席が向いているタイプの一人席)の横に立ち、傘を私の座っている席にぶつけてカンカンと音を鳴らしていました。私は本を読んでいたので、最初はたまたま傘が当たっているのだと思っていたのですが、そうではありませんでした。気になって横を見ると、中年男性はわざと傘で座席の横を叩いていました。男の顔を見ると、顎で窓に貼られた優先席のマークを指しました。

 私はあらためて優先席のマークを見て、説明書きを読みましたが、もちろん私は優先席対象者です。だから私はそのまま座りつづけました。

 少したってから中年男性の傘をぶつける音が激しくなりました。さすがにこれは他の人に迷惑をかけると思い、誤解を解くため、胸ポケットからすぐに取り出せるお薬手帳を取り出し、病名が書かれたページを彼に見せました。

 彼は目をしかめ、隣の車両へと移っていきました。若年性パーキンソン病について知っているという感じはしませんでしたが、病人だから座っているというのは分かってもらえたようでした。

 実はこのような経験が年に数回あります。老人や妊婦さん、松葉杖をついた人なら同じ目には合うことは少ないと思います。外見では分かりづらいので、このようなことが起きるのだと思います。

 彼らも悪意からではなく、正義感からそのようなことをしているのだと思います。

 外見からは妊婦さんかどうか分からない人のためにあるマタニティマーク、あれと同じような『体が不自由な人のためのマーク』を導入してもらいたいです。

 

【追記】

 札幌にもヘルプマークというものがありました!

ヘルプマーク・ヘルプカード/札幌市

  これをつけようと思います!